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牧野義雄(通称平治)


父が英国大使の時、英国で知り合った画家。
彼は18才ごろ志を立て郷里を出て、ヨーロッパ、アメリカに渡り、留学し、以後50年近く滞在した。父によると第一次大戦後、ヨーロッパの社交界に紹介され、このまれにみる純真な性格と芸術的センスからくるユーモアある発言が受け入れられ、得に英国社交界にはなくてはならない存在となった。絵は水彩画を得意として著書にはA Little Pilgrimage In Italy他がある。父と気が合い空襲が激しくなったロンドンでは大使館に身をよせ、家族を日本に残した父と二人で夕食をともにしよく語り合ったとの事であった。
昭和18年父の後を追って交換船で日本に帰国し、我が家に寄留した。以来10年近く我が家におり、ヨーロッパやアメリカの話など私ども兄弟にとってまったく異質な世界を語ってくれた。
 ここに展示してある絵は絵の具のない戦時中は全く絵から離れていた平治が、我々と日航に疎開している時に終戦となり、絵の勉強をし直す必要を感じ学生になったつもりで鉛筆で日光の景色をスケッチしたものが私の手元に残ったものだ。
絵の具が入手するようになって描いた絵は殆ど人にやったり売ってしまって手元に残ったものはこれらの鉛筆画と父に頼まれてメモリーで描いた英国大使館など数点の油絵である。

   
     
<英国大使館>
 
  <牧野義雄の鉛筆画>      
 
                   
           
                   
             

 

  他、多数展示してあります

   

 

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